SSAについて

「Shimonoseki Startup Anchor戦略発表会」レポート

2025年1月24日(金)、下関市生涯学習プラザにて、「Shimonoseki Startup Anchor(SSA)戦略発表会」が開催されました。本イベントでは、前田晋太郎市長をはじめ、X-TANKコンサルティングCEOの伊藤嘉明氏、水産大学校の下川伸也校長など多彩な登壇者が参加し、下関市の新たなスタートアップ支援戦略について議論が交わされました。イベント当日の様子をレポートします。

開会挨拶

前田晋太郎市長から、下関市の未来に向けた力強い挨拶がありました。

特に、下関市立大学に2024年に新設されたデータサイエンス学部が注目を集めていることや、同大学が世界を視野に入れた展開を目指していることが紹介されました。

市長は「この土地に根を張って新しい事業に挑戦する人が一人でも二人でも出てきてほしい。下関市としてしっかりと支援し連携できる仕組みを作っていきたい」と、スタートアップ支援への強い意欲を示しました。

オープニング・戦略発表

続いて、SSAアドバイザーの曽根氏、大﨑氏、下関市産業振興課の笠目係長が登壇し、「Shimonoseki Startup Anchor」の戦略概要が発表されました。地域資源とスタートアップの融合による新たな地方創生モデルの構築について、具体的な施策を示しました。

キーノートスピーチ

X-TANKコンサルティングCEOの伊藤嘉明氏によるキーノートスピーチでは、予定時間を超える熱のこもった講演が行われました。

現代を「VUCA(Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)」という言葉で表現し、先行きが見通しにくい予測不能な時代であることを強調した伊藤氏から、自身がこれまで改革に携わってきた各企業でのケーススタディが紹介されました。

「世界を変えていくのは、よそ者・ばか者・若者が必要だ」という指摘は、SSAの取り組みにも合致しています。また、スタートアップにとってのマインドセットの重要性が強調され、「新しい挑戦をしないことや、変化を拒むことこそがリスクである」という指摘、ビジョンを持つことの重要性についても語られました。

スピーチの終盤では「『いつかやろう』というマインドは捨てましょう。そして『できる』か『できない』ではなく、『やる』か『やらないか』です。僕はこれまで『やる』を選択してきました。皆さんは自分の人生でどちらを選択しますか? ぜひ『やる』を選択してください」と熱く呼びかけ、会場に集まった参加者に大きな刺激を与えました。

パネルディスカッション

パネルディスカッションでは、多角的な視点から議論が展開され、水産大学校の下川校長からは、水産業におけるスタートアップの具体例としてアプリ開発など、水産業のDX化を進める興味深い取り組みが紹介されました。

伊藤氏からは、創業時の登記費用支援など具体的な施策の提案があり、同時に「地域の特色は意識しつつも、それにこだわりすぎない柔軟な姿勢が重要」との指摘もありました。

会場からも多くの質問が寄せられ、時間の都合で全ての質問に答えることができないほど活発な議論となりました。

コミュニティについて

最後のセッションでは、地方都市における「コミュニティ」の重要性が強調されました。地域の特色を作り出すのは、そこに集う人々であり、コミュニティの求心力が重要な要素となることが指摘されました。下関市としても、このコミュニティの強化を重要施策として位置づけていく方針が示されました。

今回の戦略発表会では、スタートアップエコシステムを構築していく方向性が示されました。地方ならではの可能性への期待が、産官学それぞれの立場から語られ、具体的なアクションにつながる議論が展開されました。


また、国内最大級のスタートアップカンファレンスである「IVS」のディレクターであり、「IVS Global」の運営責任者であるWhiplus氏が登壇し、IVSがコミュニティパートナーとして、SSAに参画することが発表されました。

コミュニティ形成を重視し、多様な人材が集える場を作ることで、下関市独自のスタートアップエコシステムの構築を目指していくという姿勢が印象的でした。

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